山登りをさらに楽しく!山小屋で眠れない理由と快眠法

気になるイビキ対策

 

前項の寝つき対策でも出てきましたが、アルコールでの程よい酔いは、眠るのには好都合ですが、イビキをかきやすくなるという点には注意しなければならないでしょう。他人のイビキで眠れないのもかなり困りますが、自分のイビキで同室の人達に迷惑をかけるというのも、これはあってはいけないことでしょう。

 

イビキをかくのが心配で眠れなくなる人もいるはずです。イビキは、鼻や口から入る気道(空気の通り道)が狭くなることから起こります。特に仰向けで眠っている場合は、重力の働きで舌がノドに落ち込む状態になって、気道がより狭くなり、イビキをかきやすい傾向があります。

 

イビキの程度が軽い人なら、横向きやうつ伏せで眠れば、イビキは確実に減ります。また、眠っている時に口呼吸をしている人も、同様に舌がノドに落ち込みやすくなります。こうした状態の人は、目覚めた時に、口の中が渇いてノドが痛いことが多いので、すぐにわかります。

 

口呼吸の対策としては、市販品の鼻の穴を広げるテープなどを試してみてください。お酒を飲んで酔うことでも鼻やノドが腫れて気道が狭くなります。特に山ではアルコールの作用が気圧の関係で平地より強く出るので、お酒を飲んで寝ようという人は、お酒の量にはくれぐれも注意したいものです。